重賞3勝を挙げ、現在は豪州で種牡馬生活を送るネオリアリズム(2017年香港C出走時、ユーザー提供:Mishaさん)
3月21日と22日の両日にわたってオーストラリアのゴールドコーストで開催される「マジックミリオン・マーチ・イヤリングセール」に、オーストラリアで種牡馬入りしたネオリアリズム(父ネオユニヴァース)の初年度産駒となる1歳馬6頭が上場されることになった。
ノーザンファームが生産し、キャロットファームが所有したネオリアリズムは、美浦の堀宣行厩舎から3歳2月にデビュー。ゆっくりとした成長曲線を描き、5歳8月にモーリスを2着に退けてGII札幌記念(芝2000m)を制し重賞初制覇。6歳2月にGII中山記念(芝1800m)を制し2度目の重賞制覇を果すと、香港に遠征してG1クイーンエリザベス2世C(芝2000m)を制し、海外でG1初制覇を果した。
その年の12月にはG1香港カップ(芝2000m)でも3着に好走したネオリアリズムは、7歳一杯で現役を退くと、オーストラリア・クイーンランド州のオークランズ・スタッドで種牡馬入りした。
上場される6頭のネオリアリズム産駒は、全てが牝馬。上場番号51番の母エモーショナルの牝馬は、叔母にフレミントンのG2エドワードマニフォルドS(芝1600m)など2つの重賞を制したサーモスフィアがいる牝系の出身。上場番号341番の母トゥラタッチの牝馬は、祖母ヘザーがランドウィックのG2エマンシペーションS(芝1600m)の勝ち馬だ。
1歳馬マーケットがネオリアリズムの初年度産駒たちにどんな評価を下すかが、注目されている。
(文:合田直弘)