【中山記念予想】国内外の上半期GI競走を占う別定重量のGII戦

2022年02月27日 10:05

中山記念に出走予定のパンサラッサ(撮影:橋本健)

 2017年からは優勝馬には大阪杯への優先出走権が与えられるレースとなった別定重量のGII戦。また、このレースをステップにドバイワールドカップや香港へと向かう馬も少なくなく、国内外の上半期GI競走を占う意味では重要なレースだ。

 さすがに別定重量のGII戦だけあって、過去10年間で前走GI組が海外も含め6勝と強く、残る4頭は同じ中山競馬場で行われる中山金杯組だ。

 中山競馬場芝1800mコースはゴール前の急坂部分からのスタートとなるためにハイペースにはなりにくい。また1角までの距離も短いので内枠の逃げ、先行馬が有利にレースを運べることが多い。

 ◎パンサラッサは福島記念の優勝馬で、ラジオNIKKEI賞2着馬。昨秋の福島記念では、いかに平坦小回りの競馬場といえども、半マイル通過が45.5秒、前半1000m57.3秒で飛ばして、そのまま後続に4馬身の差をつけて逃げ切るのだから大したものだ。有馬記念は前半1000m59.5秒とやや落としたものの、さすがに相手が強かった上に距離も長く、最後は脚があがってしまった。それでも4角手前から並びかけてきたタイトルホルダーを苦しめた粘りは印象に残るものだった。

 〇アドマイヤハダルはエリカ賞、そして若葉Sの優勝馬で、皐月賞4着。ダービーのあと約半年の休養を挟んで古馬との戦いになったがディセンバーS5着、そして白富士S2着と崩れていない。一瞬の脚というよりも、長く良い脚を使うタイプなので、ハイペースになりそうな今回は、この馬向きの展開になるかもしれない。母はスイープトウショウの半妹で、ピンクカメハメハの半姉。まだ奥がありそうで、楽しみだ。

 ▲ダノンザキッドはホープフルSに勝って、弥生賞3着。昨秋はマイル路線に転じてマイルチャンピオンシップ3着。雄大な馬格の持ち主で、広い競馬場向きとも思えるが、気性の勝ったタイプで筋肉量も多く、少なくともステイヤーではなさそうだ。中山競馬場はGI競走を勝った舞台。不得意のはずはない。

 昨年3着△ウインイクシード、久しぶりでも同距離同コースのスプリングSを勝っている△ガロアクリーク、福島記念2着△ヒュミドールと、最後に中山巧者の△カラテの名前を挙げておきたい。

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