4月3日に阪神競馬場で行われる大阪杯(4歳上・GI・2000m)。昨年のエリザベス女王杯を制したアカイイト(牝5、栗東・中竹和也厩舎)が再び仁川の舞台で躍動する。
アカイイトは父キズナ、母ウアジェト、その父シンボリクリスエスという血統。
2019年9月に阪神芝1400mでデビュー。2戦目で後にドバイターフ覇者となるパンサラッサを差し切り初勝利を挙げた。昨年6月の垂水Sを道中最後方から一気に差し切りオープンクラス入り。府中牝馬Sを経由し、GI初挑戦となったエリザベス女王杯では13番手の位置から最終直線のコーナリングで一気に加速し、大阪杯覇者レイパパレ、同年の秋華賞馬アカイトリノムスメなど強豪馬をあっという間に差し切り秋の女王となった。
この勝利によって同馬はキズナ産駒初のGI馬となり、鞍上の幸英明騎手はジュールポレール(2018年ヴィクトリアマイル)以来のGI勝利。続く有馬記念では、鞍上に初めてのグランプリ騎乗をプレゼントした。
条件戦で苦戦しオープン入りまで時間を要したが、上級条件に顔を出すようになってからはコンスタントに好走を続けている。オープン入りを決めた垂水Sは前半35秒0、後半36秒0。エリザベス女王杯は前半34秒1、後半36秒5と、ともに前傾ラップでの決着だった。
今回のレースでは金鯱賞をレコードで逃げ切ったジャックドール、昨年の同レースにおいて前傾ラップでの逃げ切り勝ちをおさめたレイパパレなどが出走を予定。先行馬勢が譲らない展開になったとき、最終直線でどのような末脚を見せるのか、要注目である。