アカイトリノムスメの巻き返しに期待(撮影:下野雄規)
16年から1600mに変更されたヴィクトリアマイルの前哨戦。阪神芝1600mは牝馬クラシックに向けて重要レースがたびたび行われる条件。桜花賞に対するチューリップ賞がそうであるように、好メンバーで行われる前哨戦として定着しつつある。
1.先行力が求められる
昨年は差し馬が台頭したが、このレースは前哨戦らしいスローペースになることもしばしばで前が残ることも多い。過去6回で、4角3番手以内だった馬は[3-2-1-14]で複勝率30.0%なのに対し、4角7番手以下の馬は[2-4-1-39]で複勝率15.2%。
2.近年は巻き返しも多い
以前は前走1着馬が強いという傾向があったが、近年は前走敗れた馬の激走もみられる。昨年は愛知杯13着のドナウデルタが8番人気3着、一昨年は前走有馬記念で15着だったスカーレットカラーが6番人気2着、前走京都牝馬Sで6着だったディメンシオンが11番人気3着。19年は前走中山牝馬Sで14着だったミッキーチャームが4番人気1着。
3.穴も人気もディープインパクト
過去6回でディープインパクト産駒は[5-3-2-13]で複勝率43.5%。毎年連対馬を送り出している。18年に11番人気で2着だったレッドアヴァンセ、20年3着のディメンシオンなど人気薄の激走もある。
アカイトリノムスメはエリザベス女王杯で7着に敗れたが、前半1000mが59秒0で流れるタフな流れの中を前々で立ち回り、結果的に展開が向かない面があった。今回はそれ以来の休み明けだが順調に乗り込まれており、いきなり巻き返しを期待できるだろう。