状態の良さが目立つマカオンドール(写真奥、撮影:井内利彰)
2勝クラスを勝って、格上挑戦の万葉Sを勝っての出走だった前走阪神大賞典は4着のマカオンドール(栗東・今野貞一厩舎)。天皇賞・春(5月1日・阪神芝3200m)はホープフルS以来のGI挑戦となるが、今朝20日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
松山弘平騎手が跨り、朝一番のCWで併せ馬。マサハヤブッカーズを追走、6F標識手前では3馬身ちょっと追いかけるような形だった。3コーナー手前でも同じような差だったが、3コーナーを回る時に少し加速するような感じで、そこで前との差を詰めていた。
ただ、4コーナーの時点でもまだ2馬身の差はあるように見えたが、直線に入ってから半馬身ほどのところまで詰めてくるスピードが速い。その後はラスト1F標識でもたつく相手を、完全にスピードに乗った状態で交わしていき、きっちりと先着のゴールとなった。
時計は6F81.6〜5F66.4〜4F51.8〜3F36.9〜2F23.0〜1F11.6秒。決して特筆するような全体時計ではないものの、反応の素早さ、道中の走りの余裕っぷりは間違いなく前走以上。前走阪神大賞典では勝ち馬より2キロ軽い斤量で0.4秒負けているだけに、実績ではなかなか逆転をイメージすることができないが、状態の良さが目立っているのは間違いない。
(取材・文:井内利彰)