5月8日に東京競馬場で行われるNHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)。前走ファルコンSで重賞ウィナーとなったプルパレイ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)が引き続きM.デムーロ騎手とのコンビで大一番へ向かう。

　プルパレイは父イスラボニータ、母マイジェン、母の父Fusaichi Pegasus。母は米国のG2ウィナーで、叔父に英・愛でスプリントG1を2勝し現在は種牡馬として活躍しているCaravaggioがいる血統。

　昨年6月に東京競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。2走目の未勝利戦で勝ち上がり、GI・朝日杯FSにも出走した。今年初戦のクロッカスS(L)でトウシンマカオの2着となったが、続くファルコンS(GIII)ではゲートで後手を踏みながらも、インコースで脚を溜めて直線抜け出し重賞初制覇を果たした。通算成績は7戦3勝。いずれもM.デムーロ騎手が手綱を取っている。

　父イスラボニータは2014年の皐月賞を制し、同年の日本ダービー2着、天皇賞・秋3着など中距離路線で活躍。古馬入り後にマイル路線へ舵を取り、引退レースでは芝1400mの阪神C(GII)を制した。イスラボニータの類稀なるスピード能力を受け継いだプルパレイは、父に産駒初GI制覇の実績をプレゼントできるか。要注目である。