ダノンベルーガに注目(ユーザー提供:natsumiさん)
東京競馬場の芝2400m戦を舞台に、すべてのホースマンにとって目標であり、また勝ち馬には最高の栄誉が与えられるレース。
◎ダノンベルーガは共同通信杯の優勝馬で、皐月賞4着。ハーツクライ産駒の大型馬で、母コーステッドはBCジュヴェナイルフィリーズターフの2着馬。皐月賞は、1枠1番を引き当てたことと、立ち回りの上手さが仇になってしまった。途中でペースが緩んだために外に持ち出すこともできず、終始荒れたインコースを通りながらもゴール前で見せ場を作った。
デビュー戦は超が付くようなスローペースだったために時計的には見るものはないが、共同通信杯は1分47秒台で走破。非凡な競走センスが垣間見えた。欲を言えば、もう1、2戦キャリアを積んで欲しかったが左回りは2戦2勝。使われるごとに体重が増えているのも好感で、ここは本命に期待したい。
〇イクイノックスは東京スポーツ杯2歳S優勝馬。中147日という異例のローテーションで挑んだ皐月賞はゴール前で1度は完全に抜け出すもジオグリフの瞬発力に屈した。大外枠から好位をキープするために1角までかなり脚を使ってしまったことがゴール前で微妙に影響したようにも見えたが、キャリア3戦目だということを考えれば内容的には十分合格点を与えられるものだった。この馬もキャリア積むごとに体重を増やしているのは好感。キタサンブラック産駒で、母はマーメイドS優勝馬。距離が400m延びること、そして広い東京コースに変わるのはプラス材料になりそうだ。
▲キラーアビリティはホープフルS優勝馬。ぶっつけで挑んだ皐月賞はスタートでミスがあり、しかも内枠を引いていたためにインコースに閉じ込められ、自分の競馬ができなかった。小倉競馬で初勝利を記録したときは、ゴール前2ハロンのレースラップが11.8〜10.8というレースを後方待機から大外を回りながら早めに抜け出して7馬身差。
萩Sは後にNHKマイルカップを勝つダノンスコーピオンにクビ差敗れたが、ホープフルSではポジションを取りに行く積極的な競馬で後続を封じ込めた。母キラーグレイシスはハリウッドスターレットS優勝馬で、その父はハリウッドGC優勝コンガリー。粗削りな1面があることは否定しないが、距離延長に関しては不安よりも期待の方が大きい。
半兄に米ベルモントS優勝パレスマリスがいる△ジャスティンパレスと皐月賞馬に敬意を表して△ジオグリフ、青葉賞優勝△プラダリアらも押さえておきたいが、NHKマイルカップから参戦してくる△マテンロウオリオンは祖母がオークス馬で、母の父がダービー馬という血統。あっと言わせても不思議ない血統背景だ。