6月4日に誘導馬としてターフに降り立ったペルシアンナイト(撮影:下野雄規)
今年2月にJRA競走馬登録を抹消、引退後は馬事公苑で乗馬となったGI馬ペルシアンナイトが、第3回東京(6月4日、5日)開催で誘導馬デビューを果たした。
ペルシアンナイトは父ハービンジャー、母オリエントチャーム、母の父サンデーサイレンス。おじに2002年のJRA最優秀ダートホースを受賞したゴールドアリュール、2014年の根岸S(GIII)覇者ゴールスキーなどがいる血統。
2016年8月に小倉競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。翌2017年2月のアーリントンC(GIII)を3馬身差で圧勝し重賞初制覇。同年の牡馬クラシック第一冠・皐月賞(GI)ではクビ差の2着となり、世代の頂上決戦・日本ダービー(GI)にも出走した。
ダービー出走後はマイル路線に舵を切り、同年11月にマイルCS(GI)へ出走。道中15番手の位置から鋭い末脚で他馬を差し切り、3歳馬ながら古馬混合GIを制覇。3歳馬によるマイルCS制覇は2000年のアグネスデジタル以来17年ぶりの快挙だった。その後はマイル、中距離の重賞路線でコンスタントに出走し、2018年には大阪杯(GI)と連覇を狙ったマイルCSでともに2着、2019年マイルCSで3着などの実績を残した。現役時代の通算成績は36戦4勝。