2016年ドバイターフ勝利時のリアルスティール(撮影:高橋正和)
7月24日に小倉競馬場で行われた2歳未勝利戦(1R、芝1200m)で、8枠11番ニシノトキメキ(牝2、栗東・北出成人厩舎)が序盤から先手を譲らず逃げ切り勝ち。これにより、JRAにおけるリアルスティール産駒の初勝利となった。
リアルスティールは父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー、母の父Storm Cat。全妹に昨年のBCフィリー&メアターフ(米G1)やクイーンエリザベス2世C (香G1)など国内外でGIを4勝したラヴズオンリーユーがいる血統。
三代母は欧州の名マイラーMiesqueがおり、近親にはKingmamboなど名馬・名繁殖馬が並ぶ。リアルスティール自身は2014年12月に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦で勝利し、2走目となった2015年の共同通信杯(GIII)で後の牡馬クラシック二冠馬ドゥラメンテを差し切り重賞初制覇を達成した。
同年の皐月賞(GI)と菊花賞(GI)および2016年の天皇賞・秋(GI)で2着と国内のGIタイトルにはあと一歩のところで手が届かなかったものの、2016年のドバイターフ(首G1)を勝利。海外の地でビッグタイトルを手にした。2018年に右前脚種子骨靭帯炎を発症し現役引退後、2019年より社台SSで種牡馬入り。今年度より初年度産駒がデビューしている。