節目のVを飾った名手から目が離せない。13日の小倉4Rを
リバーシブルレーンで制し、史上29人目、現役9人目のJRA障害通算100勝を決めた石神深一騎手(40)=美浦・フリー=。「障害に乗り始めた頃はここまで勝てると思っていませんでした。いろいろな先輩騎手からのアド
バイスや、いい馬と巡り会えて達成できた数字です」と胸を張った。
そして次週に控える小倉サマージャンプ(27日・小倉)では前人未到の大記録に挑む。勝てば、障害重賞が行われているJRA全7場重賞制覇、ならびに障害重賞全10競走の
フルコンプリートとなる。「全場重賞は意識しています。今まで勝てなかった小倉は今年1月にやっと勝てたし、乗り方はイメージできています」と力強い。
騎乗するのは前年覇者の
アサクサゲンキ。「チャンスのある馬に乗せていただけるのだから勝ちを狙いたい。初めて騎乗した前走である程度の癖は分かりました。新潟ジャンプS(5着)以上の力を発揮できると思います」と手応え十分だ。
今週の新潟も土曜1R
アンブロジオ、同4R
シャンボールナイトと楽しみな馬がそろった。ここで存在感を示し、来週の“大一番”に弾みをつけたい。(デイリースポーツ・刀根善郎)