21日の札幌5Rで厩舎の新馬戦初V(
インスタキング)を果たした蛯名正義調教師(53)=美浦=が、今週も思い入れの深い若駒を送り出す。
27日新潟6R(牝・芝1600メートル)にスタンバイするのはブラックタイド産駒の
アスパルディーコ。母は自身の手綱で10年3冠牝馬に導いた
アパパネ。兄姉も昨年の秋華賞馬
アカイトリノムスメを筆頭に4頭が全て勝ち上がっており、いわば“勝利”を約束された良血だ。
「厩舎に来た当初はひ弱で、フットワークは軽かったけど、芯がもうひとつという感じ」と振り返るが、ここまでじっくりと大事に育ててきたことで体が増え、着実に
パワーアップ。「お母さんに似て我の強いところがあって、お嬢様という感じ。機嫌を損ねないようにやってきたよ」と目を細めた。
最終リハは美浦坂路で4F55秒8-40秒3-12秒5。「態勢は整ったかな。あとはきれいな馬場でやりたいけど…」と週末の雨予報にヤキモキしつつ、「能力はあるし、頑張ってほしいね」と期待を寄せる。新馬戦連勝なるか注目したい。(デイリースポーツ・村上英明)