「日本テレビ盃・Jpn2」(28日、船橋)
直線一気の末脚-。7番人気の地元8歳馬
フィールドセンス(牡、船橋・山下貴)が、並み居る強豪を差し切った。いったん先頭に立った3番人気の
クラウンプライドが半馬身差の2着を確保し、逃げた2番人気の
サルサディオーネが3着に粘った。なお、優勝馬は「第22回JBCクラシック」(11月3日・盛岡)の優先出走権を獲得した。
8歳の船橋転入が大成功だ。
フィールドセンスが前走のスパーキングサマーカップに続いて重賞2勝目。JRAでは5勝を挙げながらオープン特別勝ちがやっとだったが、一気に出世を果たした。しかも日本テレビ盃では2010年の
フリオーソ以来となる地元・船橋所属馬のタイトル奪還。まさに大金星だ。
道中は内ラチ沿いの中団で待機して脚をためた。「外を回ると分が悪いと思ったので内で我慢しました。4コーナーで前が射程圏に入ったので、あとは頼むから届いてくれと…」と殊勲の本橋孝太。ゴール前は願い通り、右ムチに応えてくれた。鞍上も今季は絶好調。カイルで制した東京ダービーをはじめ、他場を含めて重賞9勝目となった。
管理する山下貴之師も「言うことなしですね」と満面の笑み。注目の今後だが「前回の千六に比べて伸びがもうひとつだったし、千八がギリギリかも。JRA馬相手の二千では」と出走権を獲得したJBCクラシックに関しては言葉を濁した。適した舞台設定を選び、さらなる活躍を目指す。