10月10日の東京5R・2歳新馬戦(芝1600メートル=13頭立て)は、4番人気の
シンリョクカ(牝、美浦・竹内正洋厩舎、父
サトノダイヤモンド)が、抜群の切れ味で差し切ってデビュー戦を白星で飾った。母レイカーラは13年のターコイズS(当時オープン)の勝ち馬で、半姉には20年のアネモネSを勝った
インターミッションがいる血統。勝ち時計は1分36秒6(稍重)。
きっちりとスタートを決めて、道中は馬群の内の好位5番手をキープした。直線ではスムーズに外へ持ち出すと、ギアを上げて加速。上がり最速33秒4の切れ味を発揮して、2着の
エピメテウスに3馬身半差をつけた。
吉田豊騎手は「調教から乗せてもらって、軽い走りをするのは分かっていた。競馬ではいい感じで、スローペースのなかでも、あの位置で折り合った。直線は外に出して、ちょっと気合をつけたら、スッと伸びてくれた。いかにも女馬の切れ味があって、軽い走りをする。もっと実が入ってくれば、いい馬になると思う」と、文句のない勝ちっぷりをたたえた。
竹内調教師は「気持ちの強い馬で、カイ食いが細くて最低限の調教しかできなかった。素質でどこまでやれるかなと思っていたが、いい競馬でした。体力がついてくれば、距離を延ばしてもよさそう」と評価。今後はひとまず放牧に出されて、次走を検討していくという。