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【秋華賞】前哨戦覇者スタニングローズ 期待の新星が薔薇一族悲願のタイトル奪取へ

2022年10月12日 11:53

前哨戦である紫苑Sを制したスタニングローズ(撮影:下野雄規)

 10月16日(日)、阪神競馬場で行われる第27回秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)。牝馬三冠路線最後の一冠を争うこのレースに、オークス2着馬スタニングローズ(牝3、栗東・高野友和厩舎)が出走を予定している。

 父キングカメハメハ、母ローザブランカ、母の父クロフネという血統。数々の重賞馬を輩出した「薔薇一族」であるローザネイ牝系に属する。叔父は2010年のジャパンカップを含む重賞5勝を挙げたローズキングダム。二代母ローズバドは、2001年のフィリーズレビュー覇者であり牝馬三冠路線で好走している。

 2021年6月に中京競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。2戦目で勝ち上がると、新潟2歳S、サウジアラビアRC、デイリー杯2歳Sと牡牝混合重賞に果敢に挑戦した。2022年1月に阪神競馬場で行われたこぶし賞(1勝クラス)で2勝目を挙げると、続くフラワーCにて重賞初制覇を成し遂げた。

 そして今年5月に行われたオークスにてGIレースに初挑戦。道中5番手からの先行策で追走し、直線でもしぶとく伸び続けると2着に好走。単勝10番人気の評価を覆して、二冠馬スターズオンアースに迫る走りを見せた。その後、放牧に入る。

 9月、秋華賞トライアルである紫苑Sに、こぶし賞以来となる坂井瑠星騎手とのコンビで参戦。前走からプラス14kgの馬体重であったが、逃げ粘るサウンドビバーチェを競り落として2つ目の重賞タイトルを手にした。

 引き続きコンビを組む坂井瑠星騎手は今年バスラットレオンでの海外重賞初制覇や、既にキャリアハイの69勝を挙げるなど波に乗る若手ジョッキー。2020年のジャパンダートダービー(JpnI)をダノンファラオで制しているものの中央のGIは未勝利。今回の秋華賞で中央GIタイトル獲得なるか。

 薔薇一族にあたる競走馬は過去2回秋華賞に挑戦しているが、1996年にロゼカラーが3着、2001年にローズバドが2着といずれも惜敗。スタニングローズはローズキングダムの京都大賞典以来、10年以上ぶりに一族に重賞タイトルをもたらした新星であり、悲願の秋華賞制覇へ期待がかかる。重賞2勝にオークス2着と世代トップレベルの才能を示すスタニングローズが秋の仁川に大輪の華を咲かせるか、注目である。

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