◆第27回秋華賞・G1(10月16日、阪神・芝2000メートル)＝10月12日、美浦トレセン

　桜花賞、オークスと牝馬2冠のスターズオンアース(牝3歳、美浦・高柳瑞厩舎、父ドゥラメンテ)は2週連続でクリストフ・ルメール騎手が騎乗して、Wコースで2頭併せ。後方から追走し、最後は直線で内に入ると、手綱を持ったままで瞬時に僚馬を抜き去った。5ハロン66秒3―11秒6で先着。ルメールは「ほとんどトップコンディションになりました。今週はG1でまた勝つ自信ありますね」と状態の良さに笑顔が弾けた。

　オークス後に両前肢の剥離骨折のアクシデントに見舞われた。それでも秋華賞に向けて予定通りに立ち上げて、この日が最後の仕上げ。骨折の影響はまったくと言っていいほど感じられない。桜花賞では7番人気の低評価を覆し、オークスでは過去10年馬券に絡んだことのない大外枠から栄冠をつかみとった。「スターズオンアースにとって(3冠獲得は)大きな挑戦ですね。(仏オークスを勝った祖母の)スタセリタの子(ソウルスターリング)でオークス勝って、孫(スターズオンアース)でオークスを勝った。スタセリタとラブストーリーですね」と自身ゆかりの血統で3冠達成にモチベーションも高い。

　史上7頭目の牝馬3冠達成へ、唯一挑める1頭がきっちり仕上がってきた。