2歳重賞のスポニチ賞「第21回鎌倉記念」が12日、川崎競馬場で行われた。単勝1・6倍の圧倒的支持を集めた
ヒーローコールが2番手抜け出しから後続を振り切り優勝、重賞初制覇した。同馬と2着
スペシャルエックスには「第73回全日本2歳優駿」(Jpn1、12月14日、川崎)への優先出走権が与えられた。
スタートダッシュを決めて先手を奪ったのが
スペシャルエックス。外から
ヒーローコールが並びかけるように先行すると向正面では自然とペースが上がっていった。「馬が遊びながら走っていたので離されたらまずいと思った」と左海が振り返ったように手綱で促しながらの追走だった。2頭で大きく後続を引き離したが3コーナーではともにステッキが入る消耗戦。直線を向いたところで2頭のマッチレースになったが、残り100メートルを切ったところで決着をつけた。
「自分の中で道営勢が未知数だったのでマークしながら競馬をしようとした。まだ2歳だし気分良く走らせるのが一番だし、それに応えてくれた。まだまだ活躍できるので先が楽しみ」と左海は破顔一笑。まずは最初のタイトルをつかんで来春へ大きな一歩を踏み出した。
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ヒーローコール 父
ホッコータルマエ 母アインライツ(母の父ティンバーカントリー) 牡2歳 浦和・小久保智厩舎 馬主・山口裕介氏 生産者・北海道新ひだか町の坂本春雄氏 戦績6戦5勝 総獲得賞金2998万円。
▼2着
スペシャルエックス(矢野)いい馬だなと感じた。差し返そうとしていたし(川崎を)1度使っていたら結果も違ったと思う。
▼3着
デステージョ(森)背中、乗り味が良かった。距離が延びても大丈夫。