3頭併せで負荷をかけられたデアリングタクト(左)=撮影・石湯恒介
「エリザベス女王杯・G1」(13日、阪神)
オールカマー6着からの巻き返しを図る
デアリングタクトは2日、栗東CWへ。松山を背に3頭併せを消化し、6F82秒7-37秒1-11秒4を計時した。内の
アトレイユ(3歳1勝クラス)に楽々と先着、外の
ベレヌス(5歳オープン)に併入という内容に、鞍上は「折り合いも利いて我慢できていました。動かしてからの反応もしっかり。欲を言えばもう一つギアが入ってもいい感じですが、前走と変わらず状態はいいです」とうなずく。
意欲の3頭併せは闘争心に火を付けるためだ。杉山晴師は「古馬になって賢くなったので一生懸命に走る面が…。だからあえて(併走馬の間に)挟み込んでプレッシャーをかけました」と解説。気持ちの面さえ持ち直せば、牝馬同士のここは能力断然。「(阪神芝2200メートルは)宝塚記念で3着ですから。条件はいいと思います」と指揮官は自信をのぞかせた。