「エリザベス女王杯・G1」(13日、阪神)
気品漂う最終追い切りだった。アイルランドから参戦する3歳馬
マジカルラグーンは9日、フォーリーを背に阪神競馬場のダートコースに登場。単走で6F85秒0-38秒6-12秒6を計時した。朝の日差しを
ピカピカの馬体に反射させ、落ち着き払った様子はまるで淑女。異国の環境に戸惑うことなく、仕上がりの良さをアピールした。
ハリントン助手は「状態の良さには満足していますし、100%と言っていい仕上がりですね」と太鼓判。鞍上も「
ベリーグッド。とてもいい感触で息遣いも良かった。レースに向けての準備ができています」と好感触を伝えた。
愛オークスでG1初制覇。続くヨークシャーオークスでは5着に敗れたが、のちの凱旋門賞馬
アルピニスタや英オークス馬
チューズデーなど、欧州の一線級としのぎを削った経験は大きい。同助手は「鞍上は右回りの方がいいと言っていますし、硬い馬場が得意なので日本の馬場は合うと思います」と日本での戦いを心待ちにする。
力関係は未知数。それでも、「タフでスタミナも豊富。競り合うほど強さを発揮してくれる」と同助手が語れば、日本での経験が豊富な鞍上も「タフなレースが合うので京都より阪神の方があの子の走りができる。ゲートが速いので前の方でレースができれば」と腕をぶす。11年
スノーフェアリー(1着)以来、11年ぶりに海を渡ってきた海外の刺客が、仁川での大仕事へ向けて牙を研ぐ。