優勝馬にはチャンピオンズカップへの優先出走権が与えられるレースだが、舞台となる東京競馬場ダート1600mコースはスタート部分が芝コースであり、ダートコースのみで行われる中京競馬場ダート1800mコースとは趣きが異なる。過去10年で、このレースを
ステップにチャンピオンズC(ジャパンカップダート含む)に挑んだ馬は【1-2-0-24】で勝ったのは2013年の
ベルシャザールのみ。過去10年で1番人気馬は【3-1-1-5】。3番人気以内馬も【6-4-2-18】。やや波乱傾向が見える。
◎
レモンポップは東京コース6戦6勝。スタート部分が芝のダート1600mコースはデビュー2戦目のカトレア賞で経験済み。この時は1番枠でやや出負けをしたが、芝部分でリカバリー。この時記録した1分36秒4は、翌日に行われた古馬2勝クラス「シャングリラ賞」を0.2秒上回るものだから、当時から重賞級の能力を示していた。父はベルモントSなど米G1・5勝のレモンドロップキッドで祖母のハルピアは自身も米重賞勝ち馬で、かつ名種牡馬デインヒルの全妹。血統的なスケールは大きい。1年以上の休養はあったものの3勝クラスを6馬身差で勝ち上がり、オープン特別を2連勝。ここは今後のためにもしっかりと賞金を積み上げておきたい。
〇
アドマイヤルプスは東京コースで【3-4-0-2】で、同マイルで【1-3-0-2】。ヘニーヒューズ産駒らしく東京マイルを得意としている。550kgになろうという大型馬。前走は休み明けで伸びを欠いたが、同じ東京マイルを舞台にした春のアハルテケSは強かった。2度の骨折で出世が遅れているものの、昨年6月から前々走までは7戦連続で連対を果たしている実力馬。前走の1戦限りでは見限れない。
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ギルデッドミラーはアーリン
トンカップ2着馬で、NHKマイルカップ3着馬。デビューから今春までは芝路線を歩んできたが、夏からダート競馬へと矛先を変えNST賞に勝ち、レコード決着となったグリーンチャンネルC2着。芝の重賞入着馬だから芝コースに不安はなく、
オルフェーヴル産駒らしくダート競馬にも高い適性を示している。馬格にも恵まれておりダート界に新風を吹き込む存在になれるかもしれない。
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フルデプスリーダーはエルムS、そしてマリーンS優勝馬。東京ダートマイルコースは【3-2-0-2】。出遅れて、外を回らされた青竜Sと、休み明けに加えて最後の直線でも不利があった1戦以外は連対を外していない。日本テレビ盃はゲート内で転倒し、無念の競走除外。いまだゲートに不安は残すものの、函館、札幌での充実ぶりは本格化を思わせるものだった
東京コースを得意としている△
タガノビューティーとまだ見限れない△
ブラッティーキッド。前走1番人気△
ハヤブサナンデクンも抑えておきたい。混戦模様だ。