9日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで、JRHAセレクトセールの1日目が行われた。
1日目は150頭(7頭が欠場)の1歳馬が上場され、108頭が落札。売り上げ総額は32億8440万円(昨年は34億1400万円)。平均価格は3041万円(昨年は3132万円)、落札率は72.0%(昨年は66.1%)。総額、平均価格は減少したが、落札率(165頭上場、109頭落札)は昨年を上回る数字となった。
最高価格はアドマイヤムーンの半弟・マイケイティーズの2006(牡、父フレンチデピュティ)で、アドマイヤムーンの馬主でもある近藤利一氏が2億5000万円で落札。この価格は、昨年記録されたヴェイルオブアヴァロンの2005(牡、父Pivotal)の2億500万円を上回る、1歳馬のセレクトセール史上最高価格となった。
2位はエアグルーヴの2006(牡、父ダンスインザダーク)で、金子真人ホールディングス(株)が2億4500万円で落札。以下、エヴリウィスパーの2006(牡、父ジャングルポケット)を(株)ジェイ・エイチ・エスが1億7000万円で、フサイチエアデールの2006(牡、父クロフネ)を(有)ローズヒルが1億4000万円で落札し、1億円オーバーは4頭。昨年の3頭を上回った。
ジャングルポケットは04年セレクトセール当歳で記録されたアドマイヤサンデーの2004(後のフサイチホウオー)による1億円を、クロフネは同セールで記録されたリアリーハッピーの2004による1億円をそれぞれ上回り、産駒の最高落札価格を記録している。
その他注目産駒では、00年オークス馬の仔・シルクプリマドンナの2006(牡、父キングカメハメハ)を青山洋一氏が8400万円で、バランスオブゲームの全弟・ホールオブフェームの2006(牡、父フサイチコンコルド)を(株)ジェイ・エイチ・エスが7100万円で、98年オークス馬の仔・エリモエクセルの2006(牡、父アグネスタキオン)を(株)ダノックスが5200万円でそれぞれ落札している。
10日、11日は当歳馬が上場。10日はラインクラフトの半弟・マストビーラヴドの2007(牡、父キングカメハメハ)、アドマイヤムーンの半弟・マイケイティーズの2007(牡、父クロフネ)、キングカメハメハの半妹・マンファスの2007(牝、父アグネスタキオン)などが注目される。