2022年11月、ジャパンCを制したヴェラアズール(撮影:下野雄規)
12月25日、中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。11月のジャパンカップでGI初制覇を果たした
ヴェラアズール(牡5、栗東・渡辺薫彦厩舎)が、松山弘平騎手とのコンビで挑む。
ヴェラアズールは父
エイシンフラッシュ、母ヴェラブランカ、母の父クロフネという血統。伯父に重賞3勝馬フサイチホウオー、伯母にGIを2勝した
トールポピー、叔母に2011年の秋華賞馬
アヴェンチュラがいる。
デビューから2年間はダート中距離を主戦場とした。2020年3月に阪神競馬場での3歳新馬戦で初出走を迎え、5戦目で勝ち上がり。今年3月、芝に転向して最初のレースとなる淡路特別(2勝クラス)では最速の上がりタイムで1着となった。
芝転向後4戦目となるジューンSを勝ってオープン入りを果たすと、10月の京都大賞典では新たに松山弘平騎手を鞍上に迎え、重賞初制覇。さらに11月の
ジャパンCはR.ムーア騎手を鞍上に迎え参戦。直線では狭いスペースを割って抜け出し、昨年の日本ダービー馬
シャフリヤールに3/4馬身差をつけてGI初制覇を飾った。通算成績は22戦6勝。
ダートから芝に戦いの舞台を移した9ヶ月。異色の道のりを歩む5歳馬は、勢いそのままに2つ目のGIタイトルを狙う。