ウメムスビとのコンビでG1初挑戦を果たす角田河(撮影・石湯恒介)
「朝日杯FS・G1」(18日、阪神)
フレッシュなコンビが、大舞台にチャレンジする。
ウメムスビ(牡2歳、栗東・新谷)で臨む角田大河騎手(19)=栗東・石橋=が、今村聖奈ら同期のラ
イバルに先んじてG1初騎乗を果たす。勝てばJRA・G1最年少V記録を更新。名手・武豊や父で元騎手の晃一師でも成し得なかったルーキーイヤーのG1制覇を目指す。
いよいよ憧れの舞台に上がる。ルーキーの角田河が
ウメムスビとコンビを組み、G1初騎乗を果たす。G1に乗るためには31勝以上が必要だが、ここまでJRA通算33勝と条件をクリア。3月にデビュー2連勝と華々しいスタートを決め、以降も着実に勝利を積み重ねて1年の終わりに夢をかなえた。
「G1に乗れてうれしいですし、関係者の方々に感謝しています。1週前、今週と調教に乗っていますが、状態は良さそうです。1200メートル戦で培ったゲートや二の脚の速さを生かしたい」と、長所を引き出す競馬をイメージする。自身は騎乗していないが、前走のカンナSが好位からの押し切りV。距離延長が課題も、あくまで自分の競馬を貫く。
グレード制導入後、デビュー年にG1初騎乗初勝利を果たした騎手はいない。唯一、3着以内に入ったのが、角田河の父である角田師。89年のエリザベス女王杯で、14番人気の
シンビクトリーを3着に好走させている。
「父はG1をたくさん勝っています。もちろん馬が強かったこともありますけど、気持ちの面が大きいのだと思っています。緊張感がある中で、いかに平常心に近づけて乗れるかですね。レース当日は梅のおにぎりを食べます」と笑顔で話した大河。験担ぎもして、いざ本番へ-。新人らしい思い切った騎乗で波乱を呼ぶ。