楽に先着を決めたジェラルディーナ(右)=撮影・石湯恒介
「有馬記念・G1」(25日、中山)
オールカマーでの重賞初制覇からエリザベス女王杯戴冠と、一気に牝馬の頂点へ上り詰めた
ジェラルディーナ。21日は団野(レースはC・デムーロ)を背に、栗東CWで
アルサトワ(5歳オープン)を5馬身ほど追い掛ける形からスタート。徐々に
ギアチェンジし、外からねじ伏せるように半馬身先着を決めた。6F86秒0-38秒2-11秒8に、動きを見守った斉藤崇師は「気持ちを乗せていく意味で、最後を併せてフィニッシュしたかった。いい追い切りができた。落ち着いて
リラックスしている」と満足げだ。
母は14年有馬記念で有終の美を飾った3冠牝馬
ジェンティルドンナ。名牝の背中がこの秋、少しだけ近づいた。「お母さんも勝っている舞台ですし、今は折り合いも心配いらないので自在に競馬ができる。強みは操縦性の高いところ。クリスチャンの好きなように乗ってくれたらいい結果が出るんじゃないかな」と期待を込める。
バトンを受けるC・デムーロも自信の表情だ。「前走がすごく強い競馬。折り合いがつくし、どのポジションでも競馬ができる。いい瞬発力があるのが彼女の強み」と信頼を寄せ、中山2500メートルにも「問題ない」とキッパリ。自身5度目の有馬騎乗に「今回はチャンスがある馬。ガンバリマス!」と笑みを浮かべた。史上初の有馬記念母娘制覇へ、さらに勢いを加速させる。