20年のジャパンCを制したアーモンドアイ(撮影:下野雄規)
11月30日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。欧州でG1・3連勝中の
カランダガンを迎え、
マスカレードボールや
クロワデュノールなどの好メンバーが府中で激突する。東京競馬の年内ラストを飾る大一番でかつて生まれた記録とは。走破タイムにスポットを当て、ベスト3をランキング形式で紹介する。
■3位 2分22分1 2005年 アルカセット
05年のサンクルー大賞でG1初制覇を果たすも、秋はフォワ賞、英チャンピオンSを連敗。BCターフ出走を目指したが、体調面の問題から回避していた。そんな中、来日した
ジャパンCでは3番人気に支持される。タップダンスシチーが刻むハイペースの流れを馬群で折り合い、直線では鋭く抜け出しを図った。内からハーツクライも追いすがったが、最後までしぶとく食い下がってハナ差で勝利。以降、
ジャパンCは日本馬が19連勝を飾っており、同レースを制した最後の外国馬となっている。
■2位 2分21秒8 2023年
イクイノックス 皐月賞では
ジオグリフ、日本ダービーでは
ドウデュースに敗れたが、天皇賞(秋)で
ビッグタイトルを手にすると、国内外で破竹の連勝劇。
ジャパンCではGI・6連勝をかけ、三冠牝馬
リバティアイランドなどと激突した。
パンサラッサが大逃げを打つ中、離れた3番手から運び、直線に入ると末脚が爆発。各馬も懸命に追ったが、差はひらくばかりだった。ゴール前では流す余裕させ見せ、4馬身差のまさに独壇場。結果的にラストランとなったが、ファンの記憶に残るパフォーマンスをみせた。
■1位 2分20秒6
2018年
アーモンドアイ 新馬戦こそ2着だったが、以降は破竹の連勝劇で牝馬三冠を達成。
ジャパンCにも単勝1.4倍の圧倒的な1番人気で挑んだ。それまでは出遅れるシーンもしばしば見られたが、好スタートから内3番手を確保すると、逃げた
キセキが刻むミドルラップを離されず追走。直線でじわじわと差を詰め、残り200mほどで先頭に立つと、手ごたえ楽に1.3/4馬身差の完勝劇を見せた。入線後にタイムが表示されると、場内からはざわつきが起こった。それもそのはず、従来の記録を1.5秒も更新する世界レコードだった。
【
ジャパンC走破時計ベスト10】
2018年 2.20.6
アーモンドアイ2023年 2.21.8
イクイノックス2005年 2.22.1 アルカセット
1989年 2.22.2
ホーリックス2009年 2.22.4
ウオッカ2020年 2.23.0
アーモンドアイ2012年 2.23.1
ジェンティルドンナ2014年 2.23.1
エピファネイア1990年 2.23.2
ベタールースンアップ1994年 2.23.6
マーベラスクラウン※東京芝2400mの開催に限る