【地方競馬】佐賀競馬を締めくくる大一番を専門紙記者が一刀両断! 中島記念の「うまてなし」的攻略ポイントを教えます!

2022年12月23日 17:00

「通信社」の今村雅和トラックマン(撮影:大恵陽子)

 有馬記念の後は、佐賀競馬でも年末の大一番! ファン投票による重賞・中島記念(3歳以上、ダート1800m)が行われます。ファン投票1〜4位のミスカゴシマ、リュウノシンゲン、グレイトパール、コンカラーらが出走予定で、クリスマスの夜を盛り上げる一戦。

 予想の一助となる佐賀競馬の専門紙「通信社」の今村雅和トラックマンに馬場の特徴や中島記念の見どころをたっぷりご紹介いただきました。

(取材・構成:大恵陽子)

◆9歳でも迫力あるグレイトパールか、3歳タケノサイコウか◆

――大一番・中島記念に向けて現地情報を色々と教えていだたきたいのですが、まずは今村トラックマンの予想スタイルはどんな感じですか?

今村 トラックマンの仕事を始めて約10年で、佐賀競馬の専門紙は「日本一」が今年7月に休刊となり、現在は新しくできた専門紙「馬物語」のトラックマンと交替で調教時計を取ったり、厩舎取材に行きます。基本的にはコメントに重きを置いていて、調教を見て気になる馬がいると調教師や騎手に取材して狙えるかどうか判断しています。

――佐賀といえば内ラチから数頭分を空けて走りますが、11月の九州大賞典ではそれ以上に空けて馬場の真ん中を走っていて驚きました。

今村 その2週間ほど前に2日連続で砂が入って、いつも逃げ馬が通るところがかなり深くなり、九州大賞典で勝ったグレイトパールは内ラチよりも外ラチが近い所を通ったくらいでした。でも、トビの大きい同馬にとってはかえって良かったんじゃないかなと思います。いまはだいぶ落ち着いてきて、12月1週目はインが使えるようになってきました。

――馬場に関わらず、レース全体の流れにも近年、変化があったそうですね。

今村 以前は向正面が仕掛け所だったんですけど、若手騎手が増えたことでスタートから激しいですよね。レースによって流れが違うので予想しづらくはなっているんですけど、競馬としてはそれだけ面白くなっていると思います。

――さて、中島記念はどの馬に注目していますか?

今村 グレイトパールです。連覇がかかっていますし、何より前走の九州大賞典は4連覇を果たしました。昨年と似たローテーションでしっかり調整できていますし、9歳という年齢を感じさせない迫力があります。九州大賞典から700m距離短縮される点はややマイナス材料なので、馬場と距離をどうこなすかでしょう。

 また、タケノサイコウは下のクラスの前走の内容を見る限り、完全復活した印象です。昨年の佐賀移籍後、重賞2勝を含む9連勝を果たした3歳馬で、九州ダービー栄城賞を前に骨折もありましたが、鞍上の飛田愛斗騎手も「かなり良くなっています」という話。九州産馬の活躍にも期待しています。

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 今年、移転開設50周年を迎え、独自のおもてなし「うまてなし」を行う佐賀競馬。12月25日には重賞・中島記念が行われます。1年を締めくくる一戦には今村トラックマンが紹介した中距離戦線での活躍馬のみならず、スパーダなど短距離を中心に歩んできた馬たちも集結し、まさにトップホースが一堂に会するドリームレース。2022年最後の開催日ともなります。ぜひお楽しみください。

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