21日、函館競馬場で行われた1R・2歳未勝利(ダ1000m)は、藤田伸二騎手騎乗の3番人気タマモラッシュ(牡2、美浦・伊藤圭三厩舎)が、2番手追走から直線の追い比べで、1番人気イーサンディーバを競り落とし、3馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分00秒5(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には7番人気ベストルートが入った。
勝ったタマモラッシュは、父ワイルドラッシュ、母ジグズアンドリールズ(その父Comedy Star)という血統。半兄にスナークレイアース(マーキュリーC-交流GIII、白山大賞典-交流GIII、父アサティス)がいる。05年のセレクトセールにて2600万円で落札されていた。6月23日のデビューから2戦はともに3着に敗れており、今回が3戦目での勝ち上がりとなった。また、ワイルドラッシュは輸入後の産駒JRA初勝利となった。地方ではユニティが17日の旭川4Rで輸入後産駒初勝利を挙げている。
ワイルドラッシュは父Wild Again、母Rose Park(その父プラグドニクル)という血統の米国産馬。現役時代にメトロポリタンH(米G1)、カーターH(米G1)など重賞4勝を含む16戦8勝の成績を残し、99年から米国で種牡馬入りした。これまでの主な産駒にはガゼルH(米G1)など米G1・3勝を挙げたStellar Jayneや、ハリウッドスターレットS(米G1)を快勝したHollywood Storyなどがおり、日本でもダービーグランプリ(交流GI)など重賞4勝のパーソナルラッシュなどが活躍している。03年に日本に輸入され、初年度には140頭、05年には127頭に種付けを行っている。