21日、小倉競馬場で行われた小倉サマージャンプ(JGIII、芝3390m)は、小坂忠士騎手騎乗の1番人気コウエイトライ(牝6、栗東・田所清広厩舎)が、好スタートから積極的にハナを切ると、終始先頭を譲らず、直線でさらにひと伸びして4番人気のキングジョイに3馬身差をつけて同レース連覇を達成した。勝ちタイムは3分42秒4(良)。さらに1.3/4馬身差の3着に5番人気のデンコウグリーンが入った。
勝ったコウエイトライは父オペラハウス、母はJRA3勝のダンツビューティ(その父ホリスキー)という血統の鹿児島産馬。半姉に98年小倉3歳S(GIII)を制したコウエイロマン(父マークオブディスティンクション)、叔父に93年セントライト記念(GII)の勝ち馬ラガーチャンピオンがいる。昨年の小倉サマーJで重賞初制覇を飾ると、阪神ジャンプS(JGIII)、東京オータムJ(JGIII)をいずれもレコードで制して重賞2連勝。今年はまだ重賞勝ちはなく、2番人気に推されて6着に敗れた前走の東京ハイJ(JGII)から巻き返した形となった。通算成績38戦8勝(うち障害15戦7勝、地方1戦0勝、重賞4勝)。
鞍上の小坂忠士騎手は、スプリングゲントで制した昨年の京都ハイJ(JGII)に続くJRA重賞制覇で通算7勝目。管理する田所清広調教師は、コウエイトライで制した昨年の東京オータムJに続くJRA重賞制覇で通算7勝目となった。