菊花賞2025に出走予定のエネルジコ(今年8月撮影、ユーザー提供:こさかなの夫さん)
C.ルメール騎手が
エネルジコ(牡3、美浦・高柳瑞樹厩舎)で、史上初となる菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の3連覇を狙う。
ルメール騎手はこれまで菊花賞に9回騎乗。2回目の参戦となった16年に
サトノダイヤモンドで初制覇。その後も18年に
フィエールマン、23年に
ドゥレッツァ、24年に
アーバンシックで勝利している。目下2連覇中で、出走した年に限ると4連続連対中。歴代最多5勝の武豊騎手が「菊花賞男」なら、ルメール騎手は「令和の菊花賞男」といえるだろう。
今年のパートナーは
エネルジコだ。前々走の青葉賞でルメール騎手と初タッグ。レースの上がり3Fが34秒4の決め手比べを豪快に差し切り、無傷の3連勝で重賞初制覇を果たした。その後は体調が整わなかったため、無理せずに日本ダービーを見送り。始動戦となった前走の新潟記念は
シランケドに半馬身届かずの2着で初黒星となったが、初の古馬相手で56kgのハンデを課せられていたことを考慮すれば、決して悲観する内容ではなかった。今回は3000mへの距離延長がカギだが、有力候補の1頭であることは間違いない。
ルメール騎手は勝てば、武豊騎手に並んで歴代最多タイの菊花賞5勝目となる。淀の二度の坂越えを知り尽くした名手の手綱捌きに、是非とも注目してほしい。