◆中山金杯追い切り(3日、栗東トレセン)
2023年の開幕重賞、東西金杯の出走馬が3日、確定した。うさぎ年生まれの年男、宮本博調教師(59)=栗東=は、中山金杯・G3に
フェーングロッテンをスタンバイ。仕上がり上々の明け4歳馬で開幕ダッシュを決めるつもりだ。
3月に還暦を迎える年男の宮本調教師が、中山金杯に飛躍を期待する
フェーングロッテンを送り込む。3日は栗東・坂路を単走で54秒7―12秒3。軽快なフットワークで駆け抜けた。見守ったトレーナーは「しまいを少し伸ばす程度の予定だったけど、馬が勝手に走ったね。今回はしっかり乗り込んできたし、体に幅が出て
パワーアップした感じ」と、仕上がりの良さを伝えた。
菊花賞(15着)以来の実戦は、2勝を挙げる2000メートルへの距離短縮で、昨夏のG3(ラジオNIKKEI賞)を勝って以来のコーナー4つの舞台だけに、「小回りの方が集中するし、器用さや一瞬の脚もある」と力を込めた。
大みそかは京都市内の御金神社を参拝し、心穏やかに新年を迎えた。「夕方に行ったけど30分並んだね。元旦だったら3時間ぐらい並ぶのでは? 昨秋は10回ぐらい、レースのたびに行きました」。夫人の知り合いに勧められ、10数年前から通っている宮本家の
パワースポットだ。
開業20年目。15年の京都金杯を
ウインフルブルームで制すなど、1月はイメージがいいそうだが、昨年は初勝利が2月6日だった。それでも「
ボルドグフーシュ(有馬記念2着)も頑張ってくれたし、結果的に良かったかな?」と笑い飛ばし、今の流れの良さを物語る。
5日は他にも期待馬がスタンバイ。中京の3歳1勝クラス(芝2000メートル)の
ノーブルライジングは「国分恭介君が『この馬でダービーに行く』と言っている」と評価が高い。
ロケットスタートを決め、今年こそ悲願のG1タイトルも手にしてみせる。(玉木 宏征)