好勝負を続けても、どういうわけか人気にならない馬は一定数いる。中京5Rの3歳未勝利(芝1600m)で初勝利を目指すフェゲフォイア(牡3、栗東・岡田稲男厩舎)もそんな馬ではないか。

　デビュー戦(阪神芝1600m)は13頭立ての最低人気だったが、後方からしっかり伸びて0秒5差の4着。これがフロック視されたのか、続く前走の未勝利戦(中京芝1600m)も7番人気だったが、再び0秒5差の4着に好走。それもスローペースで前有利の中、中団後ろから外を回して追い上げたものだから、着順以上に中身があった。未勝利を勝てる力は十分に示している。

　迎えた3戦目の今回、前走と同じ舞台で戦えるのもプラスだ。というのもアドマイヤムーン産駒は中京芝1600mと相性が良く、19年以降は延べ22頭が走って【4・3・1・14】の勝率18％、複勝率36％。それも馬券に絡んだ8頭中、実に6頭が7番人気の伏兵だから、積極的に買える。

　ここはハイレベルの一戦となったが、だからこそ配当妙味があるともいえる。仮に3着でも、3連複やワイドで好配当が期待できそうだ。