デビュー戦を飾ったハードワイヤード(カメラ・荒牧 徹)
1月7日の中山3R・3歳新馬戦(ダート1200メートル=16頭立て)は、2番人気の
ハードワイヤード(牡、美浦・加藤征弘厩舎、父ハードスパン)が、鮮やかな逃げ切り勝ちでデビュー戦を白星で飾った。勝ち時計は1分12秒8(良)。
スタートから積極的に促して位置を取りにいき、
スピードに乗ってハナを主張した。前半600メートル通過34秒8を刻み、直線ではふわっとした面も見せたが、最後は外から追い上げてきた
ニットウバジルに2馬身差をつけて逃げ切った。
短期騎手免許で来日中のバウルジャン・ムルザバエフ(30)=
カザフスタン=は、今年のJRA初騎乗初勝利を決めた。「馬が子供で、返し馬でも砂をかぶったら嫌がっていたので、こういう戦法になりました。物見がひどくて、80%も力を出せていなかったと思うが、素質はあります」と、伸びしろの大きさを強調した。
加藤征調教師は「(初戦としては)十分だった。非常によかったと思います。最後の1ハロンは物見をしていたが、また馬がきたらもうひと伸びしていた。1400くらいまでがいいような気がします。ゆっくりいければ、1600くらいまでもっても」と、評価した。