中山グランドジャンプを制したオジュウチョウサン(右)
2022年度JRA賞の受賞馬選考委員会が10日、東京都港区のJRA本部で行われ、最優秀障害馬には
オジュウチョウサンが輝いた。獲得票数は138票で、2位・
ニシノデイジーとはわずか1票差。ラストランとなった中山大障害では6着に敗れて後じんを拝したものの、その宿敵に僅差で雪辱した格好だ。
22年春の中山グランドJを制し、自身の記録を更新するJG1・9勝をマーク。長らくジャンプ界の“絶対王者”として君臨した。11歳まで走り続け、中山大障害後には、障害馬では80年バローネターフ以来となる引退式が行われた。
16〜18、21年に続く5度目の選出に、管理した和田郎師は「5回目の受賞は本当にすごいこと。感慨深く、
オジュウチョウサンがそれだけ偉大な馬だったと実感しています」とコメントした。今後は種牡馬となるため、きょう11日に北海道日高町の坂東牧場へ出発する予定となっている。