アグネスフライトを巡る血統と人の物語

2023年01月11日 19:30

河内騎手(現調教師)に悲願であった“ダービージョッキー”の称号を贈ったアグネスフライト(撮影:下野雄規)

 アグネスフライトを語る上で外せないのは、母系と人の物語だ。

 話はフライトの曾祖母に遡る。曾祖母のイコマエイカンは多くの活躍馬を輩出した名繁殖牝馬だった。その代表産駒が79年のオークスを制したアグネスレディー(父リマンド)。管理したのは長浜彦三郎調教師、手綱をとったのは20代の河内洋騎手(現調教師)だった。

 時は流れ、母となったアグネスレディーは90年の桜花賞馬アグネスフローラ(父ロイヤルスキー)を送り出す。手がけたのは彦三郎師の息子の長浜博之調教師。鞍上はもちろん河内洋騎手が務めた。

 さらに10年が経ち、大目標のダービーに手が届かないまま、ベテランとなっていた河内騎手の前に現れたのが、フローラの息子のアグネスフライトだった。ダービーでは1番人気のエアシャカールとの叩き合いをハナ差制し、祖母レディ―、母フローラに続く、親仔3代でのクラシック制覇を達成。一族と共に歩んできた長浜博之調教師、河内洋騎手にダービーのタイトルを届けたのだった。

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