「愛知杯・G3」(14日、中京)
盤石の先行策から豪快に抜け出した。1番人気の
アートハウス(牝4歳、栗東・中内田)が好位追走から突き抜け、昨年のローズSに続く重賞2勝目を飾った。勝ちタイムは2分3秒1。2着に7番人気の
アイコンテーラー、2番人気
マリアエレーナは3着だった。
スタートを切ると同時に、大外枠から
アブレイズが押して先手を主張。2番手に
アイコンテーラー、3番手に
マリアエレーナと続く。好位の4番手を取った
アートハウスは、向正面でペースが落ちた際に力むシーンもあったが、鞍上の川田がうまくなだめて直線へ。最後は余裕を持って馬場の真ん中に誘導すると、手応え通りに伸び続けた。
川田は「いつも以上に(折り合いが)収まりながらよく我慢してくれて、とてもいい雰囲気で走れるようになったなと思いました。これだけ雰囲気が変わって、レースの内容も良くなっていますし、これが続くようにと願うばかりですね」と成長を感じ取り、さらなる飛躍を楽しみにしていた。
22年ローズSで見せた完勝劇の再現のような横綱相撲。危なげない競馬で重賞2勝目をゲットし、今年のG1獲りへ弾みをつけた。