前々走のポートアイランドSでは勝負根性を発揮して接戦を制したプリンスリターン(ユーザー提供:ししまるさん)
屈腱炎で長期休養していたプリンスリターン(牡6、栗東・加用正厩舎)が、東京新聞杯(4歳上、GIII、東京芝1600m)で復帰する。
一昨年の夏から小倉日経オープン、ポートアイランドS、キャピタルSとオープン&リステッドを3連勝。いよいよ重賞戦線へと思われたところで屈腱炎を発症し、長期休養を強いられることとなった。今回は1年3カ月ぶりの実戦。さすがに万全とはいかないだろうが、前走と同じ東京芝1600mという条件は申し分ない。地力で上位に食い込むシーンがあっても不思議ではないだろう。
中61週でのJRA重賞制覇となれば、00年以降では07年京都ハイジャンプのテイエムドラゴン(中81週以上)、22年鳴尾記念のヴェルトライゼンデ(中70週)、21年東京ハイジャンプのラヴアンドポップ(中67週)に次ぐ、4位のロングシュート。93年有馬記念で“奇跡の復活”を決めたトウカイテイオーの中51週を超えることとなる。まずは無事に、その上で次につながる走りを期待したい。