今年が節目の40回目となるフェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)には、レース史上初の外国馬としてカナダのシャールズスパイト(牡6、R.アトフィールド厩舎)が参戦する。
アメリカとカナダでは芝、ダート、オールウェザーの“三刀流”で14戦5勝。昨年のメーカーズマークマイルS(芝1600m)でG1初制覇を果たすと、前走のBCマイルでも強豪にまじって2着。22年度のワールドベストレースホースランキングではレーティング116(芝マイル)を獲得しているが、この数字は今回のメンバー中トップ。そういう意味では、あっさり勝たれても不思議ない馬といえるだろう。
しかしながら、日本のマイルを克服できるかとなると、疑問も残る。それは血統が理由だ。父のスパイツタウンは米国の人気種牡馬で、日本でもモズスーパーフレアやマテラスカイなど、多くの活躍馬を輩出している。しかしながら、主戦場は1400m以下。JRAに限った成績を見ると、全81勝のうち76勝を1400m以下で挙げており、マイルでは35戦してわずか1勝。東京ダ1600mでも[1-2-0-17]と低調な成績に終わっているのだ。
海外と日本では馬場が大きく異なるため、同じ馬でも得意とする条件が変わってくることはよくある。海外ではマイルを主戦場としているシャールズスパイトだが、日本のマイルへの適性は疑ってかかりたい。