ダイヤモンドSに出走するレクセランス、20年1月撮影(ユーザー提供:ゲストさん)
快挙に向けて豪華布陣だ。ダイヤモンドS(4歳上、GIII、東京芝3400m)にはディープインパクト産駒が大挙4頭エントリーしてきた。中心格は昨年1番人気9着の雪辱を期すレクセランス(牡6、栗東・池添学厩舎)。
さらには昨年3着のトーセンカンビーナ(牡7、美浦・加藤征弘厩舎)、19年弥生賞覇者のメイショウテンゲン(牡7、栗東・池添兼雄厩舎)、良血キスラー(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)と、バラエティーに富んだメンツとなっている。
現役時代のディープインパクトの強さは改めて語るまでもないが、3000m以上では菊花賞、阪神大賞典、天皇賞(春)と3戦全て圧勝。一部の“実はステイヤーだった”という声は真実味がある。それを証明するように、産駒も長距離戦で好成績。
平地の3000m以上のJRA重賞は天皇賞(春)、菊花賞、阪神大賞典、ステイヤーズS、ダイヤモンドSの5つあるが、そのうち4つを制している。ただ、ダイヤモンドSは延べ24頭が出走して、15年ファタモルガーナと20年メイショウテンゲンの2着が最高となっている。
実は名種牡馬だった父サンデーサイレンスの産駒も上記5重賞のうち、ダイヤモンドSだけが未勝利だった。ディープインパクトは現3歳世代がラストクロップなので、残されたチャンスは僅か。今年こそ勝って“父超え”を果たしたいところだ。
【サンデーサイレンス産駒のJRA長距離重賞勝ち馬】
天皇賞(春)…99年スペシャルウィーク、02年マンハッタンカフェ、05年スズカマンボ、06年ディープインパクト
菊花賞…96年ダンスインザダーク、00年エアシャカール、01年マンハッタンカフェ、05年ディープインパクト
阪神大賞典…99年スペシャルウィーク、04年リンカーン、06年ディープインパクト
ステイヤーズS…99年ペインテドブラック
【ディープインパクト産駒のJRA長距離重賞勝ち馬】
天皇賞(春)…19年&20年フィエールマン、21年ワールドプレミア
菊花賞…16年サトノダイヤモンド、18年フィエールマン、19年ワールドプレミア、20年コントレイル、22年アスクビクターモア
阪神大賞典…17年サトノダイヤモンド
ステイヤーズS…19年モンドインテロ