ラストランを迎えるサルサディオーネ(撮影:高橋正和)
3月1日(水)川崎競馬場で行われるエンプレス杯(4歳上牝・JpnII・ダ2100m)。1955年に創設された伝統の一戦で、現在は春のダート女王決定戦として定着。過去の勝ち馬には交流重賞10連勝を達成した
ホクトベガ、BCディスタフ覇者
マルシュロレーヌなどがいる。
当レースで女傑
サルサディオーネがラストラン。今後の牝馬ダート路線を担うであろう
ヴァレーデラルナ、
グランブリッジとの対決は注目だ。まずは無事にゴールを迎えてほしいが、劇的な勝利にも期待をしたい。発走予定日時は1日(水)16時30分。主な出走馬は以下の通り。
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サルサディオーネ(牝9、大井・堀千亜樹厩舎)
19年12月に大井競馬へ移籍すると、ダート
グレード競走5勝を含む重賞8勝と大活躍を見せた。牡馬相手にも日本テレビ盃やさきたま杯を制すなど、牝馬同士のみならず、地方競馬を代表する一頭へと成長。明け9歳を迎え、惜しまれつつラストランを迎える。昨秋の日本テレビ盃で3着に好走するなど実力は健在。有終の美を飾りたいところ。
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ヴァレーデラルナ(牝4、栗東・藤原英昭厩舎)
21年10月に迎えたデビュー戦は4着も、ダートに転向した同年12月の未勝利戦で初勝利を挙げた。その後は4戦連続2着と悔しい競馬が続いたが、昨年6月に2勝目を挙げると素質が開花。4連勝で一気にJBCレディスCを制し、新女王の座に輝いた。TCK女王盃では同世代のラ
イバル・
グランブリッジの後塵を拝しただけに、巻き返しを誓う。
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グランブリッジ(牝4、栗東・新谷功一厩舎)
昨年6月の関東オークスで南関東の牝馬2冠馬
スピーディキックらを破って重賞初制覇を果たし、続くブリーダーズゴールドCでは古馬を撃破し連勝を飾る。秋はJBCレディスC、クイーン賞でともに2着と惜敗が続いたが、年明け初戦のTCK女王盃では
ヴァレーデラルナとの叩き合いを制して重賞3勝目。前走勝利の勢いに乗り、春の女王の座を手にするか。
そのほかにも連勝中の
アーテルアストレア(牝4、栗東・橋口慎介厩舎)、昨年のクイーン賞を制した
テリオスベル(牝6、美浦・田島俊明厩舎)、重賞初制覇を目指す
フラーレン(牝6、栗東・牧田和弥厩舎)などが出走を予定している。