暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ、そして本番桜花賞と同じコースで行われる最重要
ステップレースで、上位3着までに桜花賞への優先出走権が付与される。近年では
ステップレースを使わないで本番へと向かう馬も多くなっているが、過去10年間で、このレースで優先出走権を獲得して桜花賞へと挑んだ馬は【4-5-3-18】。本番を占ううえでは見逃せないレースだ。
◎
ドゥーラは札幌2歳S優勝馬。休み明けの阪神ジュベナイルフィリーズは出遅れて見せ場を作れなかったものの、最後の3ハロンはメンバー最速の脚を使っており、長い直線コースにもしっかりと対応できた。大きく評価を下げる必要はなさそうだ。母の半姉に
クリスマスがいるファミリーで高い
スピード能力を持っているうえに、
ドゥラメンテ産駒なら早熟の先細りタイプでもなさそうだ。桜花賞、オークスへむけてしっかりと結果を残しておきたい1戦だ。
〇
ダルエスサラームは紅梅S優勝馬。ダイワメジャー産駒らしい先行力と粘り強さを兼ね備えた馬で阪神のマイルコースは初勝利を挙げた舞台。ここまで4戦して大きく崩れていないのも魅力で、豊富なキャリアを生かしたいところだ。
▲
バースクライは紅梅S2着。前を捕らえられなかったのは残念だったが、ハーツクライ産駒で距離短縮はプラス材料ではなかったか。舞台がデビュー戦を飾った阪神マイルコースに戻り、持ち味である決め手を生かしたいところだ。
△
コナコーストはエルフィンS2着馬。フサイチコンコルドなどを送る
バレークイーンのファミリーだけに約半年ぶりの実戦で10kg減の馬体重には驚かされたが、母コナブリュワーズは2歳夏の函館競馬で勝ち上がり、祖母の
アンブロワーズは函館2歳S優勝馬で阪神ジュベナイルフィリーズ2着。仕上がりの早さを備えてきた。前走は勝ち馬に楽をさせすぎてしまったような印象だが、能力を示した1戦でもあった。
△
ペリファーニアは中山1600mの新馬戦優勝馬。年度代表馬
エフフォーリアの半妹で、
モーリス産駒の大型馬。血統、そしてレースぶりから大物感はあるもののキャリアは気になる。最後に内枠を引いた△
キタウイング。舞台は中山から阪神へと変わるものの前走の再現を狙いたいところだ。