併せ馬で力強い脚さばきを見せたウインマーベル(中)=撮影・三好信也
「高松宮記念・G1」(26日、中京)
時計は抑えめでも、中身は攻めた。22年のスプリンターズS2着馬
ウインマーベルは22日、美浦Wで
フェイマスダンディ(5歳2勝クラス)、
プリマウェイ(3歳未勝利)との3頭併せ。6F85秒8と全体時計は控えめだが、ラスト1Fは軽く促されるとパワフルに伸び、11秒6で併入した。深山師は「最後まで集中して走るように、直線は後ろからつつく調教にした。先週までにビッシリやって、満足いく仕上がり。状態はいい」と納得の表情だ。
23年初戦となった前走のシルクロードSは、59キロを背負い、7着と不発に。指揮官は「ハンデ戦で外枠、内が伸びる馬場で出負け。そんな中で最後は差を詰めて、次につながる競馬だったと思う」とショックの色はない。
開業5年目で巡ってきた好機。師は「チャンスがある時に、しっかり結果を出せる厩舎でありたい」と力強い。22年秋、首差で逃したG1タイトル。雪辱を果たすのはこの春だ。