併入を決めたジェラルディーナ(右)=撮影・石井剣太郎
「大阪杯・G1」(4月2日、阪神)
きっちりと間に合った。
ジェラルディーナは29日、団野(レースは岩田望)を背に、
レヴェッツァ(5歳3勝クラス)と併せ馬。先行し、直線は外へ。力強く追われる僚馬に、楽な手応えで6F84秒1-37秒8-11秒5と伸びて併入した。斉藤崇師は「追い切りの動きも先週より一つ上がってきた。これで競馬に向かえるなら、いい状態でいけるという感覚になりました」と合格点を与えた。
初コンビの岩田望も有力馬の手綱を任され、「楽しみな気持ちでいっぱいです」と胸を躍らせる。2週前追い切りに騎乗し「すごく背中の柔らかい馬。バネがあって乗りやすかった」と好感触だ。
同期の団野が高松宮記念(
ファストフォース)でG1初制覇。「すごく悔しい気持ちもありましたし、お互い乗馬を始めた頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた。僕も負けないように頑張りたい」。小5でともに栗東の乗馬苑に入り、今まで競い、高め合ってきた。「G1を勝つには運もあるけど、一瞬の判断が大事。悔いのないレースをしたい」。こん身の手綱さばきで、今週は自分が相棒を栄冠に導く。