南関東クラシックの前哨戦「第26回クラウンカップ」が5日、川崎競馬場で行われた。1番人気の
ポリゴンウェイヴが逃げ切り優勝した。同馬には「第68回羽田盃」(S1、5月10日、大井)への優先出走権が与えられた。
 「強気で乗ってくれ」。レース前、小久保師からオーダーを受けた山口。スタートダッシュを決めると内めの枠を生かしてハナを主張。外から来た
チェルカトローヴァ、
ゴールドラッドマンを抑え込んでマイペースに持ち込んだ。淡々と流れた4コーナーでも手応え十分。直線は内から馬場の中央に持ち出すと後は右ステッキの連打。最後は
ナイトオブバンドの追い込みを3/4馬身退けたところがゴールだった。
 急きょ手綱を任された山口は「力のある馬だと分かっていたし、いいチャンスをもらったことに結果を残せて良かった。最後は馬体を併せにいったらハミを取り直してくれたのが勝因」と満足げな表情でレースを振り返った。次走は権利を獲った羽田盃。陣営は連闘という賭けに成功。そのタイトル獲りの勢いで1冠を目指す。
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ポリゴンウェイヴ 父ヘニーヒューズ 母カヒリ(母の父キングカメハメハ)牡3歳 浦和・小久保智厩舎 馬主・山口裕介氏 生産者・北海道新冠町の北星村田牧場 戦績10戦4勝(南関東6戦3勝) 総獲得賞金5061万6000円。