1日に行われた3歳1勝クラスのアザレア賞(阪神、芝2400m)は1番人気の
サヴォーナ(牡、中竹)がV。中団追走から向正面で早めに進出して3番手へ。直線は2着
ブレイヴロッカー(牡、本田)に内から詰め寄られたが、そのまましぶとく押し切った。次走は青葉賞(29日・東京、芝2400m)を予定。芝2400mは3戦して???着と抜群の安定感があり、長丁場では今後も注目していきたい。
今週は3歳牡馬1冠目・皐月賞(16日・中山、芝2000m)に出走する3頭の1週前の様子をお伝えしたい。
共同通信杯Vの
ファントムシーフ(牡、西村)は5日の開門直後にルメールを背に栗東CWで躍動。6F80秒3-36秒2-11秒5をマークした。鞍上は「動き、フットワーク、折り合いは問題なかった。少し重かったが、来週にもっと良くなると思います。レースの時はトップコンディションでいけそう」と現状の手応えをつかみ、今後のさらなる上昇を見込んでいた。前走のように好位からのレースができれば、中山コースでも問題はないだろう。以前から梛木助手が「G1を勝てる力は持っている」と話しており、本番でも期待は十分だ。
ス
プリングSを制し、無傷3連勝中の
ベラジオオペラ(牡、上村)は田辺Jとの新コンビで挑む。5日の1週前に美浦から鞍上が駆けつけて初コンタクト。栗東CWで
モズリッキー(4歳3勝クラス)と併せて、6F82秒8-38秒2-11秒6をマーク。半馬身先着を決めた。鞍上は「乗りやすくて、反応も良かったです」と好感触。前走のス
プリングSでは
パクスオトマニカに騎乗。「道中は
ベラジオオペラの後ろにつけて運び、負かすように乗りましたが、並んでからあっという間に離されました。力はある馬だと感じました」と能力の高さを実感。テン乗りで一発の魅力があるジョッキーとともに有力な存在だ。
新馬-若駒Sと連勝中の
マイネルラウレア(牡、宮)は、6日の栗東坂路で4F51秒7-12秒0の自己ベストをマーク。歩様の乱れで弥生賞ディープ記念、トモの筋肉痛で毎日杯を回避したが、その影響を感じさせない素晴らしい動きを披露した。師は「先週は馬なりで。今週はラストを伸ばして、いい動きでした。これならいい形でいけそう。2戦の内容からも、長くいい脚を使えそうなタイプ」と、G1初制覇へ向けて期待を寄せた。(馬三郎栗東支局・塩手)