抜群のコンビ力を誇るトップナイフと横山典弘騎手(昨年12月撮影、ユーザー提供:銭形おじさんさん)
横山典弘騎手がトップナイフ(牡3、栗東・昆貢厩舎)で皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)の25年ぶり2勝目を狙う。
横山典弘騎手はこれまで皐月賞に歴代最多の30回騎乗。9回目のチャレンジとなった98年にセイウンスカイで初制覇を果たしたが、99年以降は21連敗中。05年アドマイヤジャパンと13年コディーノの3着が最高着順となっている。ちなみに初参戦の88年はメイブレーブに騎乗し、マイネルフリッセに騎乗した武豊騎手とともに失格。後の名手2人が揃って失格という“珍事”が起きている。
今年のパートナーはトップナイフだ。デビュー4戦目の野路菊Sで初タッグ。ここは4着に終わったものの、続く萩Sを快勝。その後は重賞戦線を歩み、京都2歳S、ホープフルS、弥生賞ディープインパクト記念と3戦連続で2着。逃げて良し、差して良しの自在なレース運びで、抜群の安定感を発揮している。
今年の皐月賞は大混戦が予想されるが、だからこそ非凡なレースセンス、何より大ベテランの勝負勘が大きな武器となるだろう。武豊騎手が今年の大阪杯で打ち立てた54歳0カ月19日を塗り替える、55歳1カ月24日でのJRA・GI最年長制覇を期待したい。