◆第83回皐月賞・G1(4月16日、中山競馬場・芝2000メートル)=美浦トレセン
ホープフルSで逃げた
トップナイフをはじめ、
タッチウッドや
ホウオウビスケッツなど先行馬がそろった今年の皐月賞。そんな中でも自らのレース
スタイルを貫く構えなのが、
グラニット(牡3歳、美浦・大和田成厩舎、父
ダノンバラード)だ。
昨年のサウジアラビアRCは逃げて2着。2走前の京成杯、前走のス
プリングSでもスタートから先手を取った。大和田調教師は「前にいく馬が多いけど、やることはひとつ。いけたらいくつもりです」と力強く宣言。同コースの京成杯では8着に敗れているが、当時より状態面は進歩しているようだ。「あのときは
リラックスして走れていなかった。距離は微妙だけど、落ち着きのある今ならギリギリもつ」とトレーナーも手応えを口にした。
6日には坂路で4ハロン54秒8―12秒4と軽快な動きを披露。仕上がりは申し分ないと言っていいだろう。近年は逃げ馬が勝てていない皐月賞だが、97年のサニーブライアン(11番人気)や、07年のヴィクトリー08年の
キャプテントゥーレ(ともに7番人気)などかつては伏兵の押し切りも印象深いレースだ。風を切ってラ
イバルたちの鼻を明かす可能性は十分にある。