中山グランドジャンプを制したイロゴトシとガッツポーズをする黒岩(撮影・園田高夫)
「中山グランドジャンプ・JG1」(15日、中山)
重馬場の4250メートル戦をトップで駆け抜けたのは、黒岩騎乗の6番人気
イロゴトシ。中団から徐々にポジションを上げると、勝負どころで強気に先頭へ。終わってみれば、後続に大差をつける圧勝劇を演じ、障害重賞初挑戦にして
ビッグタイトルを手にした。九州産馬のG1制覇は史上初。
ヴァンセンヌ産駒もJRA重賞初勝利となり、熊本産馬が新たな歴史を刻んだ。
2着は2番人気の
ミッキーメテオ、3着には5番人気の
ダイシンクローバーが続き、単勝1・8倍の圧倒的1番人気に支持された
ニシノデイジーは、スタートでの出遅れが響いて9着に敗れた。
黒岩にとっても初のG1タイトル。「まだ実感は湧かないが、一晩たてば湧くと思うので、早く寝たいです」と破顔一笑。「ポテンシャルは他の人気馬とも遜色ないと思って強気に乗りました。道中は馬のリズムを邪魔しないように。飛越が合わないところも、
イロゴトシが自分で合わせて跳んでくれた。自分はつかまっていただけです」と振り返っていた。