11日、北海道浦河町の谷川牧場で余生を過ごしていた81年の菊花賞馬ミナガワマンナ(牡29)が、老衰の為に死亡したことがわかった。
ミナガワマンナは父シンザン、母ロングマンナ(その父ヴィミー)という血統。81年1月にデビュー。2戦目で勝ち上がると、続く水仙賞を快勝し、クラシックレースでも注目を集める存在となった。春のクラシックは皐月賞12着、日本ダービー8着と奮わなかったが、14番人気で臨んだ菊花賞でサンエイソロンに4馬身差をつけ優勝。シンザン産駒として初のクラシックホースとなった。その後もアルゼンチン共和国杯を2連覇するなど活躍し、通算25戦7勝(重賞3勝)の成績を残した。
現役引退後は、生まれ故郷である谷川牧場で種牡馬入り。93年アルゼンチン共和国杯(GII)3着のアサヒジュピターを出した程度で活躍馬には恵まれなかったが、母の父としては今年のクイーンS(GIII)を制し、ヴィクトリアマイル(GI)でも2着に入ったアサヒライジング(父ロイヤルタッチ)を出し、その血を後世に伝えている。95年に種牡馬を引退し、その後は功労馬として谷川牧場で余生を送っていた。