しらさぎ賞を制したスティールルージュ(撮影・持木克友)
「しらさぎ賞・S3」(26日、浦和)
5番人気の
スティールルージュ(牝4歳、船橋・張田京)が快速ぶりを発揮。雨中の決戦をまんまと逃げ切った。約1年ぶりに5つ目の重賞タイトルを奪取して「スパーキングレディーカップ・Jpn3」(7月5日・川崎)の優先出走権をゲットした。2着には4番人気の
パワースレイヴが入り、1番人気の
グランパラディーゾは3着に敗れた。
冷たい雨が降りしきる中、泥田と化した馬場の上を
スティールルージュがまんまと逃げ切った。
赤いメンコも勝負服もきれいなまま。戦前は激しい先行争いも予想されたが、2番枠から気合をつけてゲートを出ると、最初の1コーナーで外から行きかけた
プリモジョーカーを制して先頭へ。
4コーナー手前で外から
パワースレイヴにプレッシャーをかけられたが、鞍上のこん身の右ステッキにひと踏ん張り。直線では逆に後続との差が広がる。さらに気を緩めることなく力の限りに追いまくると、もうひと伸び。最後は2馬身半の差がついた。
昨年5月の若潮スプリント以来の勝利に、張田昂は「先行有利の馬場で、イメージ通りの競馬ができました」とうなずいた。5つ目の重賞タイトル。浦和では昨年2月のユングフラウ賞に続く2勝目に「イメージ以上に、最後までしっかり走ってくれました。強かったです」と胸を張る。優先出走権を得た交流重賞参戦は現時点で未定だが、よみがえった快速ぶりに「思い切って挑戦したいですね」と言葉を弾ませた。