東京5週連続G1の第1弾「第28回NHKマイルC」の出走馬が4日、確定した。
ナヴォーナが収得賞金400万円の3頭による抽選をクリア。矢作厩舎は日米同日G1Vにチャレンジする。なお、同レースの枠順は5日に決定する。
天に願いをかけるのみ。
ナヴォーナが収得賞金400万円の3頭による抽選で唯一突破。初のG1舞台に駒を進めた。新馬戦のインパクトが胸を熱くする。ラスト600メートルのレースラップが11秒4→11秒4→11秒2。速い流れを外から力強く差し切った。スローの上がり勝負だったとはいえ、ラスト3F33秒2は特筆もの。上がり2位との差は0秒9。ワンランク上の決め手だった。金羅助手は「新馬戦であれだけの脚を使えましたし、楽勝でしたからね。能力はあります。走りそうな背中をしています」と評価を与えた。
秀でた切れ味を持つだけに、前走のアーリントンCは道悪が影を落とした。直線は大外から追い上げを見せたが、7着が精いっぱい。「重馬場がこたえたかな。前走後は在厩調整。1回使って良くなっています」と上昇ムードを告げた。3日の最終追いはCWコースの3頭併せ。真ん中に入れ、直線は
ズキュンと突き抜けた。「上がり重点、しまいを伸ばす形でいい動きでした。手応えにも余裕がありましたからね」と満足の内容だ。
血統背景にも心が動く。父
ロードカナロアは13年安田記念V。半兄
シュネルマイスターは一昨年のNHKマイルC勝ち。府中のマイルG1に愛された
ブラッドライン。新馬戦と同じ舞台、楽しみは膨らむ。末脚勝負を望むだけに、気がかりなのは週末の天候だ。「“
ワンチャンある”と思っているので、天気は持ってほしいですね」と願う。
11年に
グランプリボスでこのレースを制した矢作厩舎は同日朝、
コンティノアールでケンタッキーダービーに挑む。日米同日G1ジャックへ。
ゴールデンウイーク最終日は“世界のYAHAGI”が黄金色に染める。