主戦の御神本訓史騎手(左)に労をねぎらわれるミューチャリー。右から2人目が矢野義師(撮影・村上英明)
地方所属馬として初めてJBCクラシック(2021年金沢)を制し、その年のNAR年度代表馬となった
ミューチャリー(牡7歳)の引退式が5日、地元の船橋競馬場で行われた。
好天に恵まれ、開門前から多くのファンが押し寄せて開門を10分早めたほど。鮮やかな黄色い馬服をまとった主役が登場すると、一斉に大きな拍手が湧き起こった。主戦の御神本は「一番の思い出は(5馬身差Vの19年)羽田盃。体のある馬じゃなく
パワーも感じないけど、気持ち、負けん気の強さがすごかった」と懐かしがった。管理した矢野義師は「最後の方は力尽きたという感じ。ゆっくりさせてやりたい」と愛馬の労をねぎらった。
通算29戦8勝(うち重賞5勝)。今後は船橋競馬場で誘導馬として“再デビュー”する予定だ。